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黒水牛

黒水牛の印鑑

黒水牛は印鑑の材料として昔から最も好まれている印材です。
大人になって人前で実印を押印する場面・・・例えば銀行や、大切な契約の場面などでも、水牛の印鑑であれば、「しっかりした印鑑をお持ちですね」と言って頂けます。

朱肉との相性や耐久性などの面で優れているという点もありますが、見た目の高級感を兼ね備え、なおかつ象牙などの高級印鑑よりははるかにお求めやすいお値段という点で、特に実印としてお作りになる際にはオススメしたい印材です。

下は彫刻済みの印面の写真です。
彫刻済みの印面の写真
印鑑を初めてご購入頂く際には文字部分に「朱」をのせます(素材によってはのせない場合もございます)。
黒水牛は素材そのものがしまりのある漆黒ですので、文字の「朱」がとても美しく映えます。お求めやすいお値段以上に満足感の得られる良材です。

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黒水牛の良し悪し・・・芯持って何??

芯持って何?? 上の図をご覧ください。
黒水牛の原料は、主に東南アジアやインドに生息する水牛の角で、図のようにその半分近くは中が空洞になっており、先端の詰まった部分も湾曲しています。
目が詰まっておりなおかつ比較的湾曲の少ない部分から少量の印材を加工します。

角の中心部に神経のように走っている小さな筋を「芯(しん)」と呼びますが、この芯を中心に加工した印材が、いわゆる「芯持(しんもち)」です。
芯持ち印材となると1本の角から数本しか採取できないため、希少価値の高い素材です。

といっても、おそらく日本で販売されている黒水牛の印鑑は、そのほとんどが「芯持」です。
黒水牛はとても丈夫で永くお使い頂ける印材ですが、乾燥や急激な温度変化に弱いという弱点もあります。安物と言われる「芯なし」は歪みやひび割れを生じやすいため、安いからといって好んで販売するお店はあまりありません。

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同じ芯持ちでも価格が違うのはなぜ??

同じ芯持ちでも価格が違うのはなぜ?? 黒水牛と言っても様々な等級があります。わかりやすいのは「芯持」「芯なし」ですが、実は同じ「芯持」にもさまざまな等級が存在します。
より高級な芯持の条件は、「芯が小さく、中心を通っている」ことです。

角の先端部分を拡大した上の図をご覧下さい。
湾曲した角の中心部の芯にそって、直線的に印材部分を採取します。
芯がまっすぐ通っている部分からは、芯が中心を通る良質な印材を採取することができます。
逆に言うと、印材として見た時に芯が中心からそれている場合は、その印材の持っている芯が「湾曲している」ということです。

黒水牛は乾燥や温度変化で歪みが生じやすい素材ですので、芯が湾曲しているとその芯にそって印鑑自体が反ってくるなどの歪みを生じることがあります。
また、芯の大きさはそれぞれの角による個体差になりますが、より小さな芯のもののほうが変形しにくいため、「芯が小さく中心を通っている」ものを「特上芯持」、中間等級の「上芯持」をはさんで、芯が大きかったり中心からずれている場合は「並芯持」と呼ばれます。

当店で販売している「黒水牛 特上」は最高級とされる「特上芯持」を、「黒水牛染芯持」は「上芯持」を、それぞれ使用しています。
特上芯、上芯、並芯の芯部分拡大画像

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黒水牛印鑑のお手入れ

乾燥に弱い黒水牛の印鑑ですが、オリーブオイルや椿油といった植物性の油を柔らかい布に少量染み込ませて、印面部分に軽く塗りこむことで乾燥から守ることができます。
また、朱肉の油は印面をもろくしますので、捺印後は必ず朱肉を拭き取るように心がけて頂き、あまり外気に長時間ふれないように、必ず印鑑ケースに入れて保管されることをオススメします。

当店で販売する黒水牛印鑑は、印面に少量の油を塗りこんだ状態で発送させて頂いております。
冬場の乾燥する時期に、年に1回でも構いませんのでお手入れをして頂くことで、永くお使い頂くことができます。

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